ワキガと体臭は別物

ワキガと体臭は区別があいまいなので、もともと体臭がちょっと強い人が「自分はワキガだ」と勘違いしたり、ワキガの人が「私は体臭が強いのかな」と悩んでしまったりすることがよくあります。

 

ですが、医学的にはワキガと体臭はまったく別のものとなっています。

 

体臭は誰にでもあるもの

体臭というのは、文字通り「体から出るニオイ」のことを指しています。

 

息のニオイや頭のニオイ、そして汗をかいた時の汗臭など、それらをひとまとめにして「体臭」と言っているにすぎません。どこかから体臭がする体質だからといって、その人がワキガというわけではないのです。

 

 

人間は食事をする以上必ず排泄が必要になります。尿や大便はもちろんですが、汗や皮脂といった形でも排泄は行われており、それによってニオイというのは必ず発生します。例えば病気で数日寝込んだだけで、普段体臭がない人でも強い汗臭を出したりします。また、ニンニクやニラなどのニオイの強いものを食べれば、次の日の体臭はきつくなったりします。

 

とはいえ、こういった体臭は普段からきちんとお風呂に入ったり、デオドラント対策をすれば気にならない程度に減らすことができます。なので、多少体臭がするからといって、「自分はワキガだ」と思う必要はないのです。

 

ワキガは体臭とはべつもの

 

一方、ワキガは体臭とはまったく違います。

 

まず第一に、ワキガはニオイの発生場所と原因がはっきりしています。なので、さまざまなニオイが混じった「体臭」とは別物です。

 

そして第二に、ワキガは対策してもなかなか改善することができません。こまめに汗をふきとったり、お風呂に入ったりしても、ワキにあるアポクリン腺から汗をかいてしまうとすぐに強いニオイを出してしまいます。

 

したがって、ワキガだからといって体臭が強いわけではありませんし、体臭が強いからといってワキガの心配をする必要もないのです。

 

厄介なのが、こうした違いはあまり知れ渡っていないので、ワキガの人にはどうしても「不潔」というイメージがついてまわってしまうことです。体臭はお風呂に入ることである程度軽減でるため、「体臭が強い=お風呂に入っていない・不潔である」というイメージがあります。ワキガと体臭の違いがあいまいな人は、ワキガの人にもニオイがあるというだけで「不潔」というレッテルを貼ってしまいがちなのです。

 

そういったワキガへの誤解も、ワキガの人にとってのストレスとなってしまいます。「ワキガと体臭は違う」というイメージが広がることを望みます。