ワキガは女性の方が多いとされているが…

ワキガの男女比についてですが、一般的には女性の方が多いとされています。実際にワキガ診療を受ける人の数でいえば、90%が女性という意見もあるほどです。

 

ただ、この「診療実績」の数値に関しては疑わしい部分もあります。というのも、女性は身だしなみに敏感で、臭いのケアに気を使う人が多いためです。男性の場合、思春期の多感な時期の子どもや、20代の恋愛などに盛んな男性が診療を受ける例はあるにせよ、中高年以降になると「今さら治療を受けなくてもいい」「男でワキガの治療は恥ずかしい」などの考えから診療を受けない人が多いです。そのため、診療を受けるのが女性ばかりになるという側面があります。

 

医学的には、男女比は女性のほうが若干多い程度になると考えられています。女性は男性に比べてアポクリン腺の分布量が多く、アポクリン腺が性ホルモンの影響を受けやすいのでワキガになりやすいというデータがあります。また、男性に比べて皮下脂肪が厚く、毛穴から皮脂を分泌しやすいので、アポクリン腺の汗と混じって臭いを出す機会が多くなります。

 

そのため、ワキガの男女比は女性60~70%、男性が30~40%と考えられています。

 

男性だからといって油断は禁物

「男性はワキガになりにくいのか、なら安心」と思った方は要注意です。

 

というのも、ワキガになりやすいのは確かに女性ですが、実はワキガの臭いがキツくなりやすいのは男性なのです。外出中、きついワキガ臭を放っているのはたいていの場合男性だったりします。

 

その理由は、男性の場合ワイシャツを着て外出することが多いからです。休日はともかく、平日はサラリーマンだとワイシャツ(冬場ならスーツ)を来て外出します。そして夏場になるとワキ汗をびっしょりかいて脇のあたりを濡らしている人もよく見かけます。しかし、ネクタイをつけていると脱いで汗を拭いたりなどの動作がしにくいので、ついつい放置してしまいがちなのです。

 

女性であれば夏場はノースリーブを着たりできますし、そうでなくてもこまめにふき取ったりしてケアを怠らない人が多いでしょう。でも、男性の場合は朝家を出てから自宅に帰るまで全くケアをしない人が多いため、ニオイが強烈になりやすいのです。

 

さらに、男性の場合はわき毛をそのままにしているケースが大半です。わき毛はワキガの臭いを増幅させるので、さらに臭いがきつくなるのです。

 

最近はクールビズなどが流行しており、ネクタイを締めないで済むこともあるので、ワキのケアは男性でもしやすくなったと言えますが、それでも「男性なのにワキ汗を気にしている」とプライドが邪魔をしてワキガが悪化している人も中にはいるでしょう。

 

このように、ワキガになりやすいのは確かに女性ですが、臭いがきつくなりやすいのが男性と言えます。なので、男性だからといって安心するのではなく、ケアを怠らないようにすることが重要なのです。